自律神経失調症

eスポーツによって引き起こされる自律神経失調症の症状についてお話ししたいと思います。

まずは、自律神経失調症を引き起こす事が多い更年期障害について説明します。

eスポーツをされている方は、比較的に若い方が多いので更年期障害は、歳をとった人の症状と思われていると思いますが、近年の研究で長時間のゲームにおいて目や同じ姿勢によって、ホルモンバランスが崩れるとの報告もあります。

それによって更年期障害のような症状が若い方にも起こってくる事もあるそうです。

主に女性が多いのですが、最近では男性も障害が出てくるそうです。

当院に来られるクライアントさんは、肩が痛い、凝ったと来院されますが最近、更年期が出てきたのかな? と皆様、口を揃えて言われます。

私がどんな症状ですか?と聞くと、うーん。更年期?笑 と言われる方すごく多いです。

ここで更年期障害について簡単にまとめたいと思います。

更年期障害というのは、多岐にわたる不快な症状で日常生活に支障が出てきます。日本の女性の閉経は平均50.5歳。個人差が大きいのですが医学的には月経が1年間停止したのを閉経といいます。その前後10年間が更年期です。

卵巣の機能が低下して女性ホルモン(エストロゲン)の分泌がどんどん減っていきます。これによりお身体が順応できないことで起こります。

症状

  • ホットフラッシュ
  • 発汗
  • 頭痛
  • 不眠
  • 肩こり
  • めまい
  • うつ

といった症状が出やすくなります。女性の30%にみられるとされています。最近では、男性にもみられます。

この年代の方々は親の介護や旦那さんの定年といった環境が変化しやすい年代ですので本来ある性格(真面目・完璧主義・神経質等)ある方は症状が出やすいとされています。

ここで簡単にチェックできるのを載せてます、ぜひチェックしてみてください。

簡略更年期指数(SMI)チェック表

症状なし点数
1、顔がほてる10630 
2、汗をかきやすい10630 
3、腰や手足が冷えやすい14950 
4、息切れ、動悸がする12840 
5、寝つきが悪い、眠りが浅い14950 
6、怒りやすく、イライラする12840 
7、くよくよしたり憂鬱になる7530 
8、頭痛、めまい、吐き気がよくある7530 
9、疲れやすい7420 
10、肩こり、腰痛、手足の痛みがある7530 
合計点 

(小山嵩夫、「日本医師会雑誌」109巻:P259-264,1993)参照

ここで合計点ごとの評価で

0〜25点で異常なし  26〜50点で食事、運動に注意   51〜65点で更年期・閉経外来を受診

66〜80点で長期的な治療計画が必要  81〜100点で各科の精密検査が必要

とされています。 参考にされたらいいですね。

このチェックリストにも載っている様に更年期の症状が出ている方は 肩こりや自律神経失調症の様な症状が出てくる事が多いです。 肩こりの方は首が前方にいく事によって肩こりが発生したりしています。

肩こりをしっかり治すことで更年期障害も改善していきます。

最近では、男性更年期障害も多いようです。更年期障害が女性だけの症状ではありません。

eスポーツのし過ぎによって更年期障害に似ている自律神経失調症が出てくる事もあります。

頭痛や不眠や肩こり、めまい、うつ症状といった感じで出てきます。

eスポーツによって肩こりを感じる事も多いので、次に解説をしていきます。

肩こりと肩甲骨について

また、肩こりからくる肩甲骨の痛みも発生する事もあります。

肩こりと肩甲骨って関係なさそうでしょ??

実は、かなり関係しているんですよ。 肩甲骨は実は身体の体幹と骨で繋がっていません。全て筋肉で体幹と繋がっています。

つまり、肩甲骨に相当な負担がかかっているんです。肩甲骨には16個もの筋肉が付着していいます。

回旋鍵盤と言われる筋肉が
1棘上筋
2棘下筋
3小円筋
4肩甲下筋

烏口突起に付着する筋肉
5上腕二頭筋(短頭)
6小胸筋
7烏口腕筋

肩甲骨に付着する筋肉
8僧帽筋
9三角筋

肩甲骨の関節下結節に付着する筋肉

10上腕三頭筋(長頭)

肩甲骨の内側に付着する筋肉

11大菱形筋
12小菱形筋
13前鋸筋

肩甲骨上角に付着する筋肉
14肩甲挙筋

肩甲骨下角周辺に付着する筋肉
15大円筋

頸部と肩甲骨に関する筋肉

16肩甲舌骨筋

以上、16種類の筋肉が付着します。(文献と研究者によって違います。)

肩甲骨の痛みが多い箇所は肩甲間部です。これは肩甲骨と背骨の間です。

ここが痛くなる方が多いですよ。

さらにひどくなると肩が上がらなくなったりします。

肩甲骨と上腕骨との動きには一定の法則が存在します。これを肩甲上腕リズムと言われています。上腕骨が2動くと肩甲骨が1の割合で動きます。 この動きが悪くなっていくると日常生活に支障がきてしまいます。

肩こりによって筋肉が固くなっていしまう事で肩甲骨についている筋肉が固くなるので肩甲骨の動きが悪くなってしまいます。それによって肩甲骨の周りの筋肉が固まってしまって痛みが発生しています。

その際、痛くなっている所をゴリゴリと揉むのはいいのでしょうか??

結論から申しますが、揉むのはNGです。

理由はですね。肩が痛くなるのは筋肉が炎症しているからなんですよ。でも先生、揉んだら楽になるんですよ!!と思ったあなた、

肩が痛くなる→揉む→一時的に肩が柔らかくなる→また硬くなる→肩が痛くなる

を繰り返しているのを薄々感じているはずです。

当院では、肩こりからくる肩甲骨の治療は基本的にマッサージはいたしません。

マッサージをしても筋肉を痛めるだけだからです。

また、この更年期障害によって動悸、発汗、めまい、ほてり、頭痛、胃痛、下痢、吐き気、ふるえ、筋肉痛、息切れ、食欲不振、全身倦怠感などの身体症状が出てくることがあります。これがいわゆる自律神経失調症と言われています。

 

これらの症状を緩和するのに、耳鍼(耳つぼ)が効果的です。

耳鍼(耳ツボ)

この症状を緩和するのにアメリカ軍でも使用されている耳鍼(耳ツボ)治療は大変効果的です。

写真をクリックすると記事に飛びます。

実は当院に来院されてるクライアントさんの8割近くの方は症状の他に自律神経が乱れている事が多いです。

乱れている?

と思った方もいらっしゃると思いますが、具体的にどういった感じなのかというと

イライラしたり 夜眠れなくなったり いきなり汗が出てきたり 動機がしたり 何となく不安になったり

他にも色々あります。症状の出方は人それぞれですが、皆様おっしゃるのでツライと・・・

当院では、耳の痛くない留めておくタイプの鍼をする事で多くのクライアントさんに喜ばれています。

自律神経は交感神経と副交感神経からなります。

交感神経というのは、朝起きて身体が動き出す際にオンになる神経です。怒ったり、心臓の働きの促進、血管の収縮、胃腸の働きの抑制、瞳孔が大きくしたりする作用があります。

副交感神経というのは、夜寝る時に高まったり、食事中は胃酸が大量に分泌される事で腸の運動が活発になります。これは副交感神経が働くことで、食物の消化に必要な機能が活発になっている状態だったりします。簡単に言うとリラックスしている時に働いている神経なのです。

しかしながら、現代人のほとんどが、これが乱れている傾向にあります。

24時間の飲食店での仕事 深夜のコンビニ 工場での深夜勤務 深夜のテレビ番組を観たり、携帯電話で仲の良い友達と電話で話したり、ラインが既読になってないといって心配したり、 スマホゲームで寝る間を惜しんでしたりと・・・

こんな生活習慣をしていて、乱れないはずがないですよね・・・

人間の身体は夜、休んでリラックスできる様になっているので、夜起きていると逆に交感神経が高まってホルモンの分泌が悪くなってしまいます。そうすると、朝起きれない、意欲がわかない、感情の起伏が激しくなるといった感じになってしまいます。

耳ツボの効果は個人差がかなりあります。1回や2回では効かない事が多いのですが、定期的に刺激をしていけば効果をきっと実感されると思います。

お気軽にご相談ください。